大田区、国家戦略特区の先駆けとなる「民泊」第一号を認定 STAY JAPANにて予約を開始

2016年2月12日、東京都大田区は全国で初となる「民泊」の認定書を千代田区の旅行会社「とまれる」に対して発行しました。通常は、旅館業法により、旅館やホテル以外で有料宿泊サービスを営業することができません。そのため、大田区は国家戦略特区の特例としての「旅館業法適用除外」を活用した民泊を可能にする条例を制定し、2016年1月29日に施行を開始していました。

急速に増加する外国人旅行者の受け皿としてのホテルや旅館などの宿泊施設が、慢性的に不足しています。とりわけ、東京など人気の渡航先では、ホテルの稼働率が90%を超える事態が相次いでおり、その対策は喫緊の課題となっています。そのため、一般の個人宅を宿泊施設として利用出来る、民泊条例に期待が高まっています。

今回認定を取得した、とまれる株式会社では「STAY JAPAN」というサービスで民泊物件を提供します。同サービスでは、すでに認定を取得した物件を予約することができます。「SJアパートメント蒲田A」という物件では、1泊12,000円との価格設定がされており、3人まで宿泊できるため、1人あたり4,000円という価格帯で宿泊できるということです。部屋は、26平方メートルとそれほど広くないが、JR蒲田駅徒歩3分という立地を考えると、リーズナブルだと言えます。

ただし、今回の条例では滞在期間は6泊以上という規定があるため、数日滞在したいという旅行者はご利用いただけません。一方最長では、30泊まで滞在することができます。

類似のサービスとしてAirbnbが思いつきます。Airbnbは、あくまで個人が個人に部屋を提供するというコンセプトです。法的にはグレーな点があるが、今回のような特例の適用とは無関係です。とまれる株式会社は、企業として民泊を有料宿泊先として提供するという点で異なっています。

サービスを開始したばかりでまだ物件は少ないものの、STAY JAPANでは、特定のテーマを売り出した「コンセプトルーム」も提供する準備をしている模様です。現在準備中としてサイトで問い合わせを受け付けているのは、古い一軒家を改装した日本家屋、スタイリッシュな家具が設置されているビジネスマン向けの「家電ルーム」、また本棚に漫画がぎっしり詰まった「マンガルーム」など。今後の動向に注目していきましょう。

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Credit: STAY JAPAN

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